「プログラマーとか儲かるんじゃない?」、「ITエンジニアって華々しいイメージあるなぁ」と思っている人はたくさんいると思います。
実際に働いてみないと、どういう働き方をするのか分からないですよね。
今回は今の会社を辞めてITエンジニアになろうと考えている人に、転職前に知っておいて欲しいことを紹介します。
ITエンジニアと聞くと、横文字で理系な感じがしてカッコいいでよね。
いざ、転職してITエンジニアになってから「辞めておけばよかった…」なんて後悔しないように事前にどんな働き方をするのか確認しておきましょう!
なお、本記事はお客さんのシステムを作る、いわゆるSIer(エスアイアー)の内容を概要レベルで記載しています。
ITを売り物としていない、他の業界のシステム部はまた違う働き方をします。
激務は覚悟しておくこと
担当するフェーズ(プロジェクトの段階)によって忙しさは変わりますが、激務になることは覚悟しておいた方が良いでしょう。
これは企業の規模や、優位性、仕事の規模に関わらず、言えることです。
システムを導入するとなったとき、システムが実際に動き出すタイミング(リリース)に向けて段々と忙しくなっていきます。
俗に言う、追い込みですね。
序盤はある程度余裕をもって進められますが、システムが動き出す日に近づくにつれて、追い込みが必要になってきます。
状況にもよりますが、最悪徹夜作業が続くこともあるでしょう。
最近の日本社会は残業時間について厳しくなっていますが、契約したシステムのリリース日は変えられませんので、その日までにどうにか完遂する必要が出てきます。
ここまで言えばわかりますよね。
お尻(締め切り)は絶対に動かせないので、序盤でスケジュールが遅れようものなら終盤で挽回しなければなりません。
どうにか間に合わせるために、勤務時間が伸びてしまうのは仕方がないことです。
まれに、案件関係者がみんな優秀な場合、計画的に進むこともありますが、そういった状況は滅多にありません。
どんな仕事をしたいか
アプリ担当
今まで別の業界で働いていた人は、ITエンジニア=プログラマーのイメージが強いのではないでしょうか。
プログラムを作るのは、アプリ開発担当がやります。
一方、システムの土台を作るのがインフラ担当です。
プログラマーをしたいと考えている人は、アプリ担当をする会社もしくは部署に入るようにしましょう。
インフラ担当
インフラ担当は、アプリ担当が作ったプログラムを動かせるようにサーバーやネットワークを作ります。
ハードウェアの設置からOS(オペレーティングシステム)の設定、案件によってはミドルウェアの設定までを担当することがあります。
サーバーを自社で持っている会社を相手に仕事はありますが、プログラムを作るアプリ担当に比べて仕事は少ないかもしれません。
どの役割をしたいか
管理をしたい
案件の管理をしたいのであれば、大企業や有名企業など上流工程を担当する会社に入ると良いでしょう。
反対に、「プログラムを作りまくりたい!」「自分で手を動かしたい!」と考えている人は大企業や有名企業に入らない方が良いでしょう。
基本的に、元請けが管理を担当し、下請け(ビジネスパートナー)が手を動かします。
しっかりと手を動かしたい人は、下請けの会社に入ると良いでしょう。
実際に作りたい
大企業、有名企業の下請けをしている会社に入ると実際に作ることができるでしょう。
上流工程を担当する企業に入ってしまうと、管理に関する仕事ばかりで実際に手を動かす仕事は少なくなってしまいます。
「プログラミング言語を学んで、将来独立したいんだ!」という人は、下請け会社に入ると作業に関われるかもしれません。
ただ、プログラミングについては海外の人でもできる仕事になります。
アウトソーシングすることで、開発コストを下げることができますので、日本でプログラムを作成する必要はあまりありません。
そうなってくると、給料があまり高くないというデメリットがあるかもしれません。
運用したい
誰かが作ったシステムを運用したい人は、運用する部署に入ると良いでしょう。
これは小さなシステム変更や、日々アップデートされるセキュリティ問題などに対応していくという仕事になります。
システムを作った部隊が優秀であればシステム障害が少なくて安定した働き方になりますが、ドタバタで導入されたシステムは悲惨です。
エラーの対応などが頻繁に必要になって、業務時間外でも連絡があったり、そのエラーが解決しない限り帰れないなど、他人の技量にも影響されるポジションです。
仕事内容に華やかさはない
IT企業の仕事に華やかさは滅多にありません。
ゲーム会社などB to Cの仕事であれば華やかに感じますが、どこかの会社のシステムを作るという仕事に関しては、一般の人の目に触れることが多くないため華やかさは感じません。
基本的には泥臭い仕事ばかりなので、華やかさを求めて転職する人は注意した方が良いでしょう。
とはいえ、実際にスキルや経験を培えるので、激務を覚悟しつつITスキルをつけたいと思っている人は、転職してみても良いでしょう。
その際は、しっかりと仕事の内容をイメージした上で会社選びをしましょう。