会社で働いていると、「気がついたら希望退職者を募集していた」なんてことはないですか?
コスト削減の一貫として人件費を削減する方法があるのですが、日本では正当な理由なしに会社側から人を解雇できません。
そこで退職を希望している人を募集して、少し色をつけて退職してもらう仕組みが希望退職募集制度です。
今回は、希望退職者を募っているときに手を挙げた方が良い理由と、注意したいことを紹介します。
会社で希望退職者を募集し始めたり、し始めそうな噂を聞いたりしたら転職の準備を始めましょう。
退職は、次の会社が決めてから会社に伝えることをオススメします。
希望退職を募っていたら手を挙げよう
会社を辞めようと思っている人は、今の会社で希望退職を募集していないかしっかり調べましょう。
また、「今まで募集したことがあるのか」、あれば「どれぐらいの周期もしくは頻度で募集されているか」など先輩社員に確認して、情報収集をしておくと良いでしょう。
「うちの会社、希望退職者募集してんなー」と他人事として考えていると、気づいたら取り残されていたなんて状況になってしまうかもしれません。
今の会社で一生頑張ろうと決めている人は問題ないかもしれませんが、会社を辞めたいと考えている人やステップアップしたいと考えている人は真剣に検討してみてはいかがでしょうか?
希望退職募集制度を活用した方が良い理由
普通に辞めるよりお得
希望退職者を募集するとき、会社は退職金を多めに出してくれる可能性が高いのです。
その他にも何かしらの特典があることでしょう。
「普通に退職する条件」と全く同じでは手を挙げる人が目標人数に達しないでしょうから、会社側は何かしらの特典をつけることが一般的です。
その内容を確認して魅力的な内容だったら、希望退職しても良いかもしれません。
できる人ほどすぐ辞める
希望退職制度のあり・なしに関わらず、上昇志向の強い人は会社をすぐに辞めていきます。
仕事ができる人は次の仕事に困りませんからね。
一つの会社で長期間働いていると、その会社の中でしか情報を得られませんし、同じような仕事の繰り返し。
仕事仲間も代わり映えのしないメンツ。
これでは仕事に対して刺激がないですよね。
そんな状況で仕事を続けていると仕事に対するモチベーションも低下していき、気がついたら「ただこなしてるだけ」になってしまいそうなもの。
一方で、モチベーションが高い人は「新しい仕事をやりたい」や「人脈をさらに拡げたい」など、常に刺激を求めています。
その刺激を得るために、一番手取り早い方法が転職です。
希望退職が募集されれば、ここぞとばかりに辞めていくことでしょう。
こういった制度をしっかり使って、別の会社に移るというのは賢い選択なのではないでしょうか。
結果的に、「変化を好まない人」がその会社に残り、さらに刺激の少ない仕事場になってしまうことでしょう。
今後、ステップアップしたいと思っていて、希望退職を募っている会社で働いている人は検討してみてください。
希望退職には条件がある
希望退職は必ずしも誰でも認められる、というものではありません。
募集開始されたら募集要綱にはしっかりと目を通しておきましょう。
条件を満たしていない場合は、考えてもしかたないので希望退職のことは忘れましょう。
条件を満たしていれば、「今の会社を辞めたいか」「魅力的な特典か」など、しっかりと検討した上で、応募するようにしましょう。
転職先は見つけておこう
希望退職に応募するタイミングで、できれば次の会社が決まっていると理想的です。
次の会社が決まっていない状態で会社を辞めてしまうと、「次の会社が決まらない…」「お金が尽きそう…」など精神的に追い詰められる可能性があります。
希望退職することで、基本的に「会社都合の退職」となるので、失業給付金をすぐに得やすいのですが、いつまでたっても次が決まらない可能性も少なからずあります。
そんな心配をしなくて済むように、転職先を決めておくことが一番だと思います。
次のステップに進む際に、つまずかないようにしっかりと転職活動を進めておくことをオススメします。
とはいえ、募集してから転職活動を始めて、募集期間中に内定をもらうのはかなり難易度が高いので、あまり希望退職の制度にこだわり過ぎないようにしましょう。
希望退職者が募集される時期が分かっていればそのタイミングに合わせて転職活動をすれば良いと思います。
ただ、時期が分からないのにそのタイミングを待って、いつまでたっても転職できないという状況は避けたいところ。
募集するかどうかも分からない状況なら、気にせず今の会社で仕事を続けるか、転職活動をすると良いでしょう。
転職エージェントに登録していない人はこちらの記事を読んでみてください。転職のプロに相談したり、アドバイスをもらったりすることで、円滑に転職活動を進められることでしょう。
転職活動で何をしたらわからないという人は合わせてこちらの記事も読んでみてください。